ウイルス性髄膜炎による両側急性感音難聴の成人症例
疾病名
ウイルス性髄膜炎急性感音難聴
キーワード
髄膜炎急性感音難聴
年齢
40歳代
性別
女性
主訴
めまい頭痛
現病歴
第1病日 夜からの臀部痛と腰痛.
第2病日 朝からの左耳閉感.昼頃から眩暈あり.午後から発熱.
第3病日 救急外来を受診するも帰宅.
第4病日 当科初診.神経内科コンサルトしたが髄膜炎は否定的と.めまいをともなう左急性感音難聴として入院.発熱と頭痛の病態が不詳のためステロイド使用しないことに.
第2病日 朝からの左耳閉感.昼頃から眩暈あり.午後から発熱.
第3病日 救急外来を受診するも帰宅.
第4病日 当科初診.神経内科コンサルトしたが髄膜炎は否定的と.めまいをともなう左急性感音難聴として入院.発熱と頭痛の病態が不詳のためステロイド使用しないことに.
診察所見
鼓膜異常みられず.
左向き急速相の眼振あり.
左向き急速相の眼振あり.
検査結果
純音聴力検査:右30dBHL, 左50dBHL
CT,MRIとくに異常みられず.
CT,MRIとくに異常みられず.
臨床経過
第6病日 右耳閉感を訴え,聴力検査では右50dBHL, 左60dBHL.再度,脳神経内科にコンサルトし,髄液検査から急性ウイルス性髄膜炎と診断.ステロイド全身投与を開始.
髄液培養検査は陰性,結核菌も検出されず.外注検査でコクサッキーウイルス抗原陽性.
ANCA関連血管炎やコーガン症候群の可能性考え,膠原病内科も診察開始.
以降,聴力は25-30dBHLまで回復し,平衡機能は杖歩行まで回復し,第37病日に退院.
退院後2か月では,聴力悪化なし,ふらつきあるものの自立歩行可能.
髄液培養検査は陰性,結核菌も検出されず.外注検査でコクサッキーウイルス抗原陽性.
ANCA関連血管炎やコーガン症候群の可能性考え,膠原病内科も診察開始.
以降,聴力は25-30dBHLまで回復し,平衡機能は杖歩行まで回復し,第37病日に退院.
退院後2か月では,聴力悪化なし,ふらつきあるものの自立歩行可能.
一言
★学び
・両側感音難聴症例は,初診時に,片側感音難聴であることもある.
・突発性難聴の99%は片側発症である.両側感音難聴の場合は,髄膜炎,ANCA関連疾患,コーガン症候群,ライム病などの鑑別疾患につき検討する必要がある. など
・両側感音難聴症例は,初診時に,片側感音難聴であることもある.
・突発性難聴の99%は片側発症である.両側感音難聴の場合は,髄膜炎,ANCA関連疾患,コーガン症候群,ライム病などの鑑別疾患につき検討する必要がある. など
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