扁桃周囲膿瘍の一例
疾病名
扁桃周囲膿瘍
キーワード
扁桃周囲膿瘍咽頭痛嚥下困難発熱
年齢
20歳代
性別
男性
主訴
咽頭痛
現病歴
６／３０朝より３９度の発熱あり、それに伴って咽頭痛出現。疼痛が徐々に増悪するため近医を受診。扁桃周囲膿瘍を疑われ同日当院ERを紹介受診。
診察所見
右扁桃とその周囲の腫脹あり 頚部腫脹なし
検査結果
血液検査：CRP 10.95mg/dL、尿素窒素 13mg/dL、 ｸﾚｱﾁﾆﾝ 1.03mg/dL、eGFR 79.5mL/min/1.73m2、白血球数 21500/μL、好中球分画 87.2%Hb 15.9mg/dL 、血小板数 273000/μL
画像所見：造影CTにて両側扁桃の腫大、右扁桃周囲にring like enhancementの所見あり
画像所見：造影CTにて両側扁桃の腫大、右扁桃周囲にring like enhancementの所見あり
臨床経過
診察所見と画像所見より右扁桃周囲膿瘍と診断。ERより耳鼻科コンサルトし同日より入院。抗生剤CTRX2g+ CLDM1200mg/dayで抗生剤開始。６／３０はdexamethazone6.6mg投与。
７／１に膿瘍穿刺を実施し少量の膿瘍採取。培養ではStrepto. dysgalactiae ssp equisimili、Prevotella bivia、Prevotella intermediaを検出。いずれも薬剤感受性良好。７／１の時点で疼痛の症状は改善し経口摂取可能となり、７／２に補液終了。７／５の時点で扁桃および扁桃周囲の腫脹を認めず同日退院。退院１週間後に外来にて所見を確認し、治癒と判断。
７／１に膿瘍穿刺を実施し少量の膿瘍採取。培養ではStrepto. dysgalactiae ssp equisimili、Prevotella bivia、Prevotella intermediaを検出。いずれも薬剤感受性良好。７／１の時点で疼痛の症状は改善し経口摂取可能となり、７／２に補液終了。７／５の時点で扁桃および扁桃周囲の腫脹を認めず同日退院。退院１週間後に外来にて所見を確認し、治癒と判断。
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